釈迦如来(BC566年頃~80才~BC466年頃)

釈迦の生涯は、生まれてから入滅するまで釈迦八相として、仏伝となって残っている。

釈迦が、兜卒天から人間界に下り、白象に乗って摩耶夫人の胎内に入り、その右脇下から生まれて七歩あゆんで「天上天下唯我独尊」といい、人間の苦悩(生老病死の四苦)を脱するにはどうしたらよいかと出家し苦行の末、悪魔・群獣を退け、遂に覚りを開き、人々にその教えを説き、80才でその生涯を閉じた。

釈迦八相

  入胎・受生・受楽・苦行・成道・転法輪・入涅槃・分舎利

 1、誕生仏 天上天下唯我独尊の形 灌仏会(4月8日)の本尊
 2、樹下思惟像 絵因果経
 3、苦行像

 4、出山像

 5、降魔成道像 降魔印 右手指先伸ばし触地

     成道  禅定印  臘八会(12月8日)

 6、説法像(転法輪像) 施無畏・与願印又は転法印

 7、涅槃像 沙羅双樹の下で北枕・西面脇を下に入涅槃

               涅槃会(陰暦2月15日)新3月15日

 8、金棺出現図 母摩耶夫人の悲しみに対し、金棺を開いて、合掌して立ち、

     説法した再生説法図

しゃか【釈迦】〔梵 Śākya〕
①紀元前七~六世紀頃,ヒマラヤ山麓ネパールに居住
していた部族。釈迦②も釈迦族の出身。
② 人仏教の開祖。世界四聖の一人。姓はゴータマ,
名はシッタルタ。中部ネパールの釈迦族の中心地迦毘
羅かびら城に浄飯王じようぼんのうの子として生まれ
る。母は摩耶夫人まやぶにん。二九歳で出家,三五歳
で悟りを得た。のち鹿野園ろくやおんで五人の修行者
を教化し(仏教教団の成立),以後八〇歳で入滅にゆ
うめつするまで教化の旅を続けた。教説は四諦した
い・八正道はつしようどう・十二縁起などでまとめら
れる。生没年は紀元前463~383年,同560~480年など諸説
ある。釈迦牟尼しやかむに。釈尊。釈迦如来
しゃかさんぞん 13【▽釈▼迦三尊】
釈迦像を中央に脇侍きようじに二菩薩を配した形式。
脇侍には普通,普賢ふげん・文殊もんじゆの二菩薩を
配するが,薬王・薬上の二菩薩,また迦葉かしよう・
阿難あなんを置くこともある。
大辞林 第三版