山尾家
煙だし | 鬼瓦 |
むしこ窓 | むしこ窓 |
出格子 | 太格子 | 玄関 | 細格子 |
奈良県指定文化財 当家は、十六世紀中頃、桜井新堂村会津屋より分家移住したと伝えられ、「新堂屋」の屋号をもち、肥料・木綿商を行い、幕末には両替商もあわせて営み、町年寄りを勤めた大商家です。 幕府の巡見使一行の宿泊所にもなっています。 南側の道路に面して主屋・隠居部屋・東蔵が並び、西端には座敷、北側には、多くの内蔵があります。 主屋は、十八世紀後半頃の建設とみられ、東側に通り土間をとった二列六間取りで、西端の座敷に通じています。座敷は、文政三年(1820)の棟木銘もあり建設年代も明らかで、装飾的な要素が多く華麗な建物とみられます。 主屋東側の隠居部屋は、二列四間取りで、東蔵に接していますが、主屋よりやや時代が降りるものとみられます。 山尾家は、北尊坊通りに面した広大な敷地に各建物が配置されており、町並み景観上貴重な存在です。 また、座敷周辺の坪庭も指定されています。 なお、明治十年天皇行幸の際、木戸孝允・三条実美の宿泊所にもあてられ、それらの資料も数多く保存されています。 |
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