壬生塚地図

 壬生寺境内東方にある池の中の島は、壬生塚と呼ばれ、幕末の新撰組隊士の墓などがある。新撰組局長・近藤勇の胸像と遺髪塔、新撰組屯所で暗殺された新撰組隊士・芹沢鴨と平山五郎の墓、新撰組勘定方・河合耆三郎の墓の他、新撰組隊士7名の合祀墓がある。その合祀墓には池田屋騒動で亡くなった新撰組隊士・奥沢栄助、安藤早太郎、新田革左衛門らも葬られている。また、往年の名歌手、故・三橋美智也の代表歌「ああ新撰組」の歌碑がある。
 かって壬生寺境内は新撰の兵法調練場に使われ、武芸や大砲(おおづつ)の訓練が行われた。

























輪違屋地図

   

輪達屋(わちがいや)

輪建屋は、大夫や芸妓をかかえていた由緒ある置屋で、元禄年冏(一六八八〜 一七○四)の創?と伝える

現在の建物は、安政四年(一八五七)に再建されたといわれるが、その後増改築がなされて、明治四年(一八七一)に

はほぼ現在の姿になっていた。

平面構成は複雑だが、大さく分ければ、一階南半分の居室部分と、一階北半分及び二階を占める客室部分からなる。客

室は全部で十数室あり、なかでも二階の傘の間と紅葉の間が主要な座敷で、その襖や壁の斬新な意匠には目を見張るも

のがある。

輪違屋は、建築的に質が高く、また古い置屋の遺構として貴重であり、昭和五十 九年六月一日京都市指定有形文化財

に指定された。

京都市