西山古墳地図

 杣之内古墳群の内にあって盟主墓的な前方後方墳である。
古墳時代前期に築造された推定できる。全長約183m、前方部幅約72m、
後方部幅約94mの規模があり、
全国の前方後方墳の中では最大規模を誇る。
 古墳は後方部を東に向け、主軸を東西方向に置く。
墳丘は第一段目が前方後方形であるが、
第二段目は前方後円形となる特異な形態を呈している。
 外部施設は葺石と埴輪が見られる。内部施設は竪穴式石室があったと思われ、
鏡・鉄剣・勾玉・管玉の出土を伝えている。
また古墳の周囲は濠がめぐっていたと思われる。
 本古墳は布留川が平野部へ流れ出た南岸に築造され、
要害の地を占めているものと推定される。