室生寺五重塔

 九輪の天辺には、水煙の変わりに、花笠のような天蓋が立っていて、そのまわりに、小さな宝鐸が下がっており、風が吹くたびに涼しげな音をたてる。と白州正子は五重の塔を「室生寺にて」で描写している
 五重塔の軒下の垂木は奈良時代の特徴で、二段構造になっており、上が角木、下が丸木となっている。