三年坂地図

    産寧坂(三年坂)
「この坂を産寧坂といい400年以上も前からある有名な坂で、名前のいわれについては古くから、いろいろの説があります。
京都における最初の名所案内説である、「京童」(1658)や「洛陽名所集」(1658)にすでに数節あげられています。
清水寺の子安の塔に続く坂であるため産寧坂というのが一般的で、産は「うむ」寧は、やすきという意味でこの坂を通って清水寺を参詣すると安産するといわれております。その他大同3年(808)に出来たので三年坂ともいいまた清水寺へ参詣の人をこの坂でふたたび祈願を深くするというので再念坂という説もあります。」
 清水寺へお参りする時は、三年坂で決して転ばぬように、転ぶと三年以内に死ぬという噂がある。それゆえ「産寧坂」と改められたといわれる。
清水寺へ続く三年坂は、距離にして100m余り、かなり急勾配の石段でできている古道である。坂を上りつめると清水坂と合流し、清水寺の門前へとつながっている。この坂は大同3年(808)の清水寺創建時に築かれた道なので「三年坂」と名付けられたという。