その他1
歌 未詳 巻10−1927 筆 元暦校本より 地図 |
石上 振乃神 神備西 吾八更々 戀尓相尓家留 |
いそのかみ ふるのかむすぎ かむびにし われやさらさら こひにあひにける |
石上 布留の神杉 神びにし 我やさらさら 恋にあひにける |
石上の布留の神杉ではないが、年古りて老いてしまった私なのに、今さらに恋をしてしまったよ。 |
恋は年齢も状況も関係なく突然やってくる。神聖な石上神宮の神杉が、年齢をかさねたことと 恋の心情の強調に使われている。布留の地名は、年を経るという意味のフルに重ねられている。 |