薬師寺藤原から平城へ、寺の移転の実態、問題点

 発掘調査、史料等により判明されている事    考えられる事
 全体を回廊で囲い、正面に中門を開き、内部に金堂と
東西両塔が建つ 

⇒⇒⇒ 
 平城薬師寺が本薬師寺の伽藍配置を踏襲している   
 それぞれの建物間の距離が等しい
 両者から同じ文様をもつ軒瓦が出土
 文献史料には同時期に本薬師寺と平城薬師寺に2棟
ずつ塔が建っていた

⇒⇒⇒ 
 平城薬師寺に建物を移築した後に本薬師寺に再度建物を建てた
 中門や回廊は両者で規模が異なる
⇒⇒⇒ 
 平城薬師寺の回廊は、本薬師寺と同じ規模で計画だれていたものを建設途中で変更された
 金堂の創建瓦が両者で微妙に異なる
⇒⇒⇒ 
 金堂・中門・回廊は移築ではなく、平城薬師寺で新たに造られたと考えられる
 平城薬師寺の東塔を見ると、使用されている部材には
新旧2時期があり、古い方は、本薬師寺以来のものと
する説

⇒⇒⇒ 
 建物全体をそのまま移築したのではなく、解体した部材の一部を平城薬師寺で再利用した。
 両者の塔が2つあるので複雑。