通潤橋地図

 緑川支流の五老ケ滝川の渓谷に架かるわが國最大の石造単一アーチ式水道橋である。
 重文。
 江戸末期の嘉永七年(1858)八月、矢部の惣庄屋布田保之助が、
五老ケ滝川南西の白糸台地開拓のための灌漑用水を通す通水橋として、
一年八ヵ月余りの歳月を費やして建設したもの。
上を人が通行することもできる。笹原川上流の高所で取り入れた水を、
橋の中を通る三本の導水管で対岸へ渡し、
逆サイホンの原理を利用して、橋より高い白糸台地上へ送っている。
 通潤橋 橋として初の国宝⇒
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 橋の上を、左から右に三本の導水管(石樋)を通り水が送られる。
余った水は、左端に見えるように、五老が滝川に放流される。
 円形分水から送られた必要な水を、
用水路の水だめに取り入れる。
右に流れた水は五老が滝川にそのまま
放流される。
用水路の水だめ。(取水口) 三本の導水管のゲート。
 三本の導水路には、それぞれ、
管内の掃除のために、
放水できるようになっている。
 用水路水だめから、三本の導水管を通る。
手前から奥に水は流れる。
 三本の導水路には、それぞれ、
管内の掃除のために、
放水できるようになっている。
放水口から五老が滝川を望む。  上の写真から反対方向から見る。
逆サイホンの原理で、
奥から手前の白糸台地側、
即ち、吹上口に水は上がってくる。
白糸台地側の水だめ。(吹上口)
石樋の繋ぎ目。この溝に石灰を入れて密閉する。 溝を彫るためのゲージ。 橋の上から望む風景。
石楠花(シャクナゲ) 大手毬(オオデマリ)
3本の石樋はこのように繋がれている。