ベルガマのアクロポリス遺跡地図

 急勾配のアクロポリス野外大劇場
1万人を収容できたという。
 標高333mの丘の上に
あった古代ベルガマ王国の
遺跡。
トラヤヌス神殿地下の廊下 純白の石で建てられたトラヤヌス神殿
 大理石で建てられた真っ白な神殿。トラヤヌス帝の時代に建設が始まり、
ハドリアヌスの時代になって完成した。コリント式やイオニア式の列柱が復元されている。
アテナ神殿跡 ディオニソス神殿 ベルガマ図書館
 紀元前4世紀に建てられた女神アテナを祭る神殿。
60本のドーリア式の柱があったとされる。
 かって文化の中心地であった北部エーゲ海地方のベルガマは、トルコ国内有数の考古学的価値の高い
地として知られている。
町を見下ろすアクロポリスには、急勾配の劇場、図書館(野外大劇場の上)、トラヤヌス神殿、
ディオニソス神殿(野外劇場の下)医療センター跡他の遺跡が残っている。
 遺跡は、山頂から裾野まで山の斜面を利用した地形に築かれている。整然と石組が残り、高度な建築技術を今に伝える。 

ペルガモンの遺跡

 トルコのエーゲ海岸部にはエーゲ海の文化が影響し、島を含めた一帯にすぐれた文化遺跡がある。なかでもペルガ

モン王国の首都だったペルガモン遺跡はよく知られ、エジプトのアレクサンドリアと並ぶ、ヘレニズム文化の中心都市と
して栄えていた。

 遺跡は、山頂から裾野まで山の斜面を利用した地形に築かれている。整然と石組みが残り、高度な建築技術を今に

伝える場所もあった。
 平山郁夫 世界の文化遺跡と日本を考える より