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西行庵 吉野⇒⇒⇒ | ||
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西行庵
この辺りを奥の千本といい、この小さな建物が西行庵で
す。鎌倉時代の初めのころ(約八百年前)西行法師が俗界を さけて、この地にわび住まいをした所 と伝えています。 西行はもと、京の皇居を守る武士でしたが世をはかなん で出家し、月と花とをこよなく愛する歌人となり、吉野山 で詠んだといわれる西行の歌に : とくとくと落つも岩間の苔清水 汲みほすまでもなきすみかかな
吉野山去年の枝折の道かへて まだ見ぬ方の花をたずねむ 吉野山花のさかりは限りなし 青葉の奥もなほさかりにて
吉野山梢の花を見し日より 心は身にもそはずなりにき この歌の詠まれた「苔清水」はこの右手奥にあり、いまなお とくとくと清水が湧き出ています。 旅に生き旅に死んだ俳人松尾芭蕉も、西行の歌心を慕って 二度にわたり吉野を訪れ、この地て 露とくとく試みに浮世すすがばや と詠んでいます。
吉野町 |
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