姶良Tn火山灰地図

 
 姶良Tn火山灰 
橿原考古学研究所付属博物館旧石器時代企画展より
   
姶良Tn火山灰
 橿原考古学研究所付属博物館旧石器時代企画展 より
時間のものさし
 日本列島の旧石器時代の年代決定には、火山灰が用いられることが多い。
放射性炭素年代測定法・フィッショントラック法などの自然科学分析で年代が
明らかになった火山灰は、全国の石器の年代を比較する鍵として役立ってい
る。特に重要となるのが約3万年前に始良カルデラの大規模な噴火が起こっ
た際に日本列島の広域に降り積もった始良Tn火山灰である。奈良県内でも盆
地内の各地で層となって確認される。 
日本列島の旧石器時代
 日本列島の旧石器時代は3万8千?1万6千年前と考えられている。2万年以上
もの間続いた日本の後期旧石器時代は、前半期?後半期?終末期に分けられる。
前半期と後半期の画期は約3万年前、後半期と終末期の画期は約 2万年前に
求められる。前半期と後半期の境ごろにあたる約3万年前には現在の鹿児島湾
で大規模噴火が起こり降灰した始良Tn火山灰(AT)は、前半期と後半期を区分す
る指標となっている。 



日本の旧石器人
 
 人類(ホモ・サピエンス)は5万年前にアフリカから世界各地大移動始めた。
日本には約4万年前に到達。九州には朝鮮半島経由のほか、台湾から沖縄
を経てのルート、北海道にはシベリアからサハリン経由が想定されている。 
 
 港川人復元胸像
 本州では土壌の影響により化石人骨の出土例はごく限られてしまっているが、沖縄諸島では
化石人骨が多数発見されている。中でも、沖縄本島で見つかった港川人(ホモ・サピエンス)は
全身骨格が、わかる約2万2,000年前の化石人骨として広く知られている。近年では石垣島の
白保竿根田原遺跡でさらに古い約2万7,000年前の化石人骨が出土した。 





































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昼食 フイッシュ&チップス