鵜戸神宮地図

 鵜戸神宮は親しみを込めて「鵜戸さん」と呼ばれる宮崎県で最も有名な神社である。 
 社名の「ウド」は、空(うつ)、洞(うろ)に通じる呼称で、内部が空洞になった場所を意味する。
 神武天皇の父、神代三代鵜葺草葺不合命(うがやふきあえずのみこと)の生誕の地であり、
海幸彦山幸彦の神話の舞台となった。
 境内には、豊玉毘売命が残したと言われる「乳岩」がある。 
 創建は、第十代祟神天皇の御代と伝えられ、その後第五十代桓武天皇の延暦元年には、天台宗の僧、
光喜坊快久が、勅命によって当山初代別当となり、神殿を再興し、同時に寺院を建立して、
勅号を鵜戸山大権現吾平山護国寺と賜る。
 明治維新とともに、権現号・寺院を廃して鵜戸神社となり、後に官幣大社鵜戸神宮に昇格した。
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参道 霊石亀石
 太平洋に突きだした鵜戸崎という岬の突端にある洞窟の中に、朱塗りの色鮮やかな本殿がある。
参拝は崖にそってつくられた石段を下ってするという全国でも珍しい「下り宮」の神社である。
 岬のまわりは奇岩が連なっており、太平洋の荒波が打ち寄せる景勝地となっている。
 本殿前に亀石と呼ばれる枡形(ますがた)の岩がある。そこに男性は左手、女性は右手で願いを込めながら運玉(うんたま)を投げる。
入れば、願いが叶うという。この亀石は霊石で、豊玉毘売命(とよたまひめのみこと)が山幸彦を追って綿津見の宮殿から乗ってきた亀
が石と化したものと伝えられている。縁結び、安産の神として知られる。
日向関連図⇒⇒⇒
階段を降りると洞窟があり、この中に壮麗な社殿がある
豊玉毘売命が残したとされるお乳岩。
 豊玉毘売命は生まれた子を置いて海底の宮殿へ帰る途中、自分がいなくても子供が育つようにと、自分の乳房をちぎって岩に貼り付けた。
それが本殿の建つ洞窟にあるお乳岩だという。
 いまもなお絶え間なく玉のような岩しみず滴らせて、安産・育児を願う人々の信仰の拠り所となっている。
本殿 主祭神 鵜葺草葺不合命
アマリリス 蘇鉄(ソテツ)