鳥居形地図 

上嵯峨仙翁寺山(万灯籠山・曼荼羅山)からの眺め
 
   

「鳥居形」送り火 送り火「い」 

鳥島居形松明送り火

点火の起源

 弘法大師が石仏千体を刻んで、 その開眼供養の時に点火されたのが始まりで、 江戸中

期以後は毎年点火されたと伝えられている。

 一方、送り火は仏教行事なのに、神道のシンボルである鳥居を描いたのはどうしてだ

ろう、と首を傾げる向きも多いが、慶応4年(1868)の神仏分離令が出される、遥か以前

の起こりだから、 神仏一体で愛宕神社の「一の鳥居」に因んだ、御神灯としての点火説

も、地名の「鳥居本」とを考え合わせれば、頷けない事もありません。

 また、山頂より正面を眺めると、伏見稲荷大社に当たり、この御神灯ではないか?と

の説もあるが、何れも定かではありません。 

保存会

 鳥居形松明保存会 京都市右京区鳥居本町集会所

 会長

 会員数 36戸

山の位置

 京都市右京区嵯峨鳥居本一華表町曼茶羅山(曼陀羅山、仙翁寺万灯山)

 京の西北に聳える京都第一の高い山、愛宕山の手前で、嵯峨釈迦堂から清滝道を清滝

に向かって徒歩約1.5キロ、京都バスのバス停「鳥居本」の少し手前、右側にある。

 標高153メートル。  

 
火床は鉄製受皿直径70cm、高さ約1m、火床数108、鳥居の笠貫約70m、左右の脚約80m。
 
 点火材:松の根部(ジン)を小割りにした束

鳥居形(曼荼羅山)午後8時20分点火

 点火方法は以前は地面に打込んだ杭に青竹を結びつ

けて立てておき、やがて時間がくると、太鼓を合図に

あらかじめ燃やしてある親火の所へ松明をもって走り

松明に火を移して各火床の青竹に突き差していたが、

現在では、鉄製受皿火床に松明をつきさして点火する。

 16日午前8時頃山の麓の会議所(右、嵯峨鳥居本町)

から山上へ薪が搬ばれ、午後4時頃から再び送り火の

点火準備が行われる。当山の松明は、松の根の部分(U

ん)を束にしたものを縦に組んで立てる。

 なお、14日朝から16日昼頃まで仏野念仏寺駐車場で

護摩木の受付が行われる。

 火床108,鳥居の笠貫約70m,左右の脚約80m。