南座地図

京都人の歳の瀬は11月20日に始まる。
毎年11月30日から上演される吉例顔見世興行に向けて、
勘亭流で役者名と紋を書いたまねき看板が掲げられるからである。 
 
 伝統的な、櫓のある小屋の様式を伝える。
顔見世興行の期間だけ、
櫓のまえにも勘亭流のまねき看板が掲げられる。
 江戸初期四条河原は、多くの芝居小屋が出来て歓楽の場であった。幕府は、これを四条の東側に集め、7件の芝居小屋を公認していた。南座はその内の一つで「南の芝居」と呼ばれていた。明治の初め二座のみとなり、やがて「北座」も無くなり、明治27年以降南座だけが残り、現在も京都にある唯一の歌舞伎劇場として親しまれている。11月30日からの顔見世興行は、年中行事となっており、出演する役者名を筆太文字(勘亭流)で書いた看板は、「まねき」と呼ばれて京都の師走の風物詩となっている。
 
 南側の西側には、歌舞伎の祖とされる出雲の阿国の「阿国歌舞伎発祥の地」の石碑があり、南座の筋向いの四条大橋東詰北側には「出雲の阿国」が踊っている像がある。
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