カッパドキア地図

洞窟レストラン 洞窟住居 洞窟ホテル カイマクル ギョレメ野外博物館
鳩の谷 らくだ岩 ウチヒサール
 トルコの首都アンカラの南東にあるカッパドキアには、ビザンチン帝国時代の5~15世紀、おびただしい数のキリスト教寺院や僧院が
つくられた。高原地帯に岩山がえんえんと続く地形で、僧の修行の場となっていた。容易に人を寄せ付けない。イスラム教支配の時代に
なって、地上の寺院は破壊されたが、岩山の内部に築かれた窟院が今日も残る。
 キノコ状の岩に代表される奇岩の不思議な景観。奇岩の中に洞窟教会や修道院地下何十mも掘り下げられた地下都市がある。
 奇岩に囲まれたギョレメ野外博物館には4世紀前後からキリスト教の修道士が掘り出した洞窟教会や修道院跡があり、
その教会の天井や壁にフレスコ画を残している。9世紀ごろからイスラム教の迫害を受けたキリスト教徒により次々と洞窟教会が建てられた。
 ウチヒサールはカッパドキア地方で一番高いところに位置し、村の中央には岩山をくりぬいて造られた城塞がそびえたっている。
 カッパドキア地方は農業に適する土地が少なく、栽培できる農作物は葡萄や麦やかぼちゃのみである。
 この地方で栽培される葡萄でワインも作られ洞窟ワイナリーにて保存されている。ワインは赤、白、ローゼの三種類がある。
この地方では岩が多く、畑にする土地が少ないため、住民は手作業を行い生活を営んでいる。
その中には陶磁器や手作り人形が数えられるが、何と言っても有名なのが手織り絨毯である。

カッパドキア

 トルコの首都アンカラの南東にあるカッパドキアには、ビザンチン帝国時代の五~十五世紀、おびただしい数のキリスト教寺院や僧

院がつくられた。高原地帯に岩山がえんえんと続く地形で、僧の修行の場となっていたのだろう。容易に人を寄せつけず、霊的な雰囲

気さえ漂っている。イスラム教支配の時代になって地上の寺院は破壊されたが、岩山の内部に築かれた窟院が今日も残る。

 私は窟院内の壁画模写をするため、四ヵ月間この地でキャンプ生活をした。寂として音もない世界は、今でも忘れがたい。
  平山郁夫 世界の文化遺跡と日本を考える より 
 カッパドキアの窟院壁画の模写 
 

アンカラ〖Ankara〗地
トルコ共和国の首都。小アジアの北西部にある。付近
はアンゴラ山羊やぎの産地。また,古代ローマ・オス
マン帝国時代の遺跡や建造物が多い。旧称アンゴラ。