27 三諸の その山なみに

歌 柿本人麻呂
 巻7−1093
筆 佐藤佐太郎
地図
三毛侶之
其山奈美尓
兒等手乎
巻向山者
継之宣霜
みもろの
そのやまなみに
こらがてを
まきむくやまは
つぎのよろしも
三諸の
その山なみに
児らが手を
巻向山は
継のよろしも
三輪のその山の並びに巻向山がつづいている様子がまことに
よいことよ。

「子らがてを」は、「巻」にかかる枕詞で、愛する女の手を枕にす
ること。
万葉歌碑のあたりから巻向山の方向を見ると、
三輪山から巻向山の連なり具合をよく観察することができる。
三輪山と巻向山が美しくつづく様子が味わえる。
 山の辺の道(東山魁夷)⇒⇒⇒