飛火野(とびひの)地図

謡曲「野守」と野守の池
 謡曲「野守」は野守の鏡の由来を鬼神物として一曲に脚色したものである。
常盤の国から来た山伏が南部の春日野で由ありげな水をみて、出てきた野守の老人にその名を尋ねると、
「これは野守の鏡と言って、自分たちの影を映す水であるが、昔、この辺の塚に住む鬼神の持っていた鏡の
ことでもある。
また、この野で御狩が行なわれた時、逃げた鷹がこの水鏡に映ってたちまち見つかったこともあった」と言って
塚の内に消えた。
 不思議な話を聞いた山伏が塚の前で祈ると鏡を持った鬼神が現れ、八方天地を映して見せた後、大地を踏み
破って奈落の底に入って行った。という筋である。
 野守の池とは古くは野守の鏡ともいい、飛火野の南部低湿地「鷺原(さぎはら)」のこのあたりあった幻の池である。

謡曲史跡保存会

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