西山塚古墳地図

 山の辺の道 散策ガイド 飛鳥 散策ガイド 
 萱生町の山の辺に道に沿って立地する。
墳丘長114mの大形前方後円墳です。前方部の先端が大きく開き、
墳丘の周囲には、周濠を伴うなど3〜4世紀代の古墳とは築造形態が異なり、
6世紀前半頃の埴輪が採集されていることから、
西山塚古墳が手白香皇女の墓としてクローズアップされた。
 一方、現在は西殿塚古墳の築造年代は、考古学的に手白香皇女の墓
とは異なることが確認されました。

古墳⇒⇒⇒
西
この古墳は主軸を南北に置き後円部を南に向けた前方後円墳である。
墳丘の規模は全長114m後円部直径約65m、高さ10m、前方部幅65m、
高さ7mである。前方部2段、後円部3段に築造され、周囲には幅約20mの
馬蹄形の周濠が巡る。
本墳の特徴は大和古墳群では珍しく後円部を南に向けていることが注意
される。
また古墳が傾斜地に築造されているため、周濠が4つの池に別れてつくら
れている。
築造年代は、採集されている埴輪の特徴から6世紀前半ごろと推定され
大和古墳群では唯一の方墳時代後期の大型前方後円墳である。
なお、この古墳の南東に所在する西殿塚古墳が、手白香皇女衾田陵
(たしらかふすまだ)に治定されているが、西殿塚古墳が3世紀後半
ごろの築造と考えられるのに対し、手白香皇女は6世紀ごろの人物であり、
西山塚古墳の年代に近似することから、西山塚古墳が手白香皇女の真陵
ではないかとする考え方があります。