道成寺地図

 安珍・清姫の物語で知られている。
 宝仏殿には国宝千手観音立像が安置されている。この千手観音像は平安前期9世紀の檜一本造りである。
像高は3m弱。左脇侍には日光菩薩像(檜)、右脇侍月光菩薩像(カヤ材)でともに中尊千手観音像より50cmほど低い。
日光・月光両菩薩は薬師如来の脇侍が一般的である。
 日光・月光両菩薩は千手観音関係の経典に登場するほか、不空羂索(ふくうけんさく)など変化観音の脇に立つ例もある。
 千手観音は通常、42臂(42本の腕)が通常であるが、ここの像は44臂となっている。
胴部は細身で腰高、脇手との均整もよいとされる。顔の表情が拝観角度によって異なる。正面からは頬の豊かな温顔、斜め下から仰ぐと面長な現代風の美男になるといわれている。
 両脇侍も国宝で、平安前期らしい重厚な像容を誇る。
 道成寺は文武天皇が701年に夫人藤原宮子の発意で創建した。開山は義淵僧正。この創建に適合する8世紀の瓦や堂跡が出土した。
 安珍清姫説話は文楽や歌舞伎、舞踊などで有名である。清姫は大蛇と化して寺の1km南を流れる日高川を渡り、道成寺を襲った。そして安珍の潜む鐘を焼く。
 安珍・清姫の鐘⇒⇒⇒