厳島神社
いそのかみ寺と良因寺
した。一つは、いそのかみ寺(小野小町が訪れた寺)と 僧·遍昭がいた良因寺の二つである。 良因寺は、この厳島神社附近一帯がその境内地で寺領 も一町二反六十歩(約四千坪)あり今でも西塔、堂の前 堂のかいと、堂のうしろという小字名がのこっている。 いそのかみ寺は、石上神宮の境内地のどの辺かに祭ら れていたと思われるが、寺跡も記録もないので説とし てとどめおく次第。 小野小町は淳和、仁明天皇に仕へ絶世の美人で歌才も 豊かで、六歌仙の中の唯一人の歌人であった。 遍昭は、桓武天皇の孫にあたり時の帝に仕へ要職にあ ったが、後出家して俗名宗貞を遍昭と名乗り、良因寺 の僧となりこの地に住居していた。 小町も三十才の時宮仕へをやめ都より遥々この地に旅 |
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薬師堂 |