竹生島 宝厳寺(ほうごんじ)地図

竹生島へは、彦根港・飯浦港・今津港から船便がある。
西国三十三ヵ所第三十番札所。
 琵琶湖北端に浮かぶ竹生島に弁財天で知られた宝厳寺がある。
 行基菩薩がこの島に渡って弁財天を安置したのがこの寺のはじまりで、
このとき千手千眼観世音を刻まれた。
   
 本堂(弁財天堂)  三重塔
本堂
  江ノ島・宮島と並ぶ「日本三弁財天」の一つで、その中で最も古く、
開山時(724)聖武天皇の勅命を受け、
行基が開眼したもの。本堂は昭和17年に再建された。 
三重塔
 文明16年(1484)前後に建てられ、江戸初期に焼失した三重塔が
「阿部権守」の絵図をもとに再建された。
古来の工法や装飾が忠実に再現されている。 
秀吉の橋琵琶湖に移築⇒⇒⇒
観音堂(重文) 唐門(国宝) 舟廊下(重文)
唐門
 豊臣秀吉が建てた大坂城極楽橋の一部だったこの門は、現在唯一の大坂城遺構でもある。
もとは秀吉の京都東山の墓所豊国廟に移築され、そののち秀頼の命により竹生島に移された。
 今も島の宝厳寺に残る唐破風の門は豊臣期大阪城の唯一残った建物の可能性がある。
 観音堂に続けて建てられた桃山様を示す門。
 大阪フェスティバルホール緞帳(どんちょう)に豊臣朝の大川や船場など大坂の町が描かれている。
この屏風絵は、オーストリア・グラーツのエッゲンベルグ城の壁に飾られている。この絵図は本丸から北に架かる極楽橋がある。
屋根や望楼を備え、黄金に飾られた立派な橋と記録されている。 
舟廊下
 この廊下は、観音堂移築と同時に掛けられ、秀吉の御座船「日本丸」の船櫓を利用してつくられ、
急な斜面に掛けられたためその足元は、高い舞台構造(懸造)となっている。 
 拝所から琵琶湖に向かう鳥居へかわらけを投げる。  舟廊下を外から見たところ。
唐門(国宝)
本堂
   この建物は、関白秀吉公が天皇をお迎えするためにその時代の粋を集めてつくった、一名「日暮御殿」
という伏見城内最高の建物を神殿として寄進されたもので、殿内部には狩野永徳・光信筆の天井絵・襖絵などをはじめ、
高台寺蒔絵の柱・長押など建物すべて極彩色に飾られており、桃山文化の代表的な国宝建築物。  
 竹生島神社(都久夫須麻神社)
本殿(国宝)