三千院地図

 
御殿門 往生極楽胤 
天台宗延暦寺別院 
往生極楽院
 往生極楽院は、寛和12年(986)に建立された単層・入母屋造の堂で、室内には中央に
丈六(一丈六尺・坐像で像高約240cm)の本尊阿弥陀三尊(阿弥陀如来坐像、
その前左右に観音菩薩勢至菩薩)が安置されている。 
 
 最澄を開基とし最澄自作と伝える薬師如来を本尊として一念三千院と称した。
 
阿弥陀如来坐像:像高が233cm。丈六仏(高さ約4.8m 坐像は半分)、来迎印を結ぶ。
 左脇侍(きょうじ)観音菩薩:132cm 半丈六坐像、両手で蓮華台(れんげだい)を捧げる。
 右勢至菩薩:132cm 半丈六坐像、合掌している。
 両菩薩は前かがみになって正座し、いつでも立てるような座り方をしている。

 三尊が安置されている内陣の天井は舟底を逆さにした珍しい形。大型の像が納まるように天井
を高く工夫をされている。 
 大治3年(1130)より門跡寺院となった。はじめ比叡山上にあったがのちに京都市中に移り、

応仁の乱以後大原の地にある。
天台宗三門跡の一つ。(妙法院 、青蓮院) 宸殿前にひろがる杉苔におおわれた瑠璃公園をへると、
往生極楽院がある。
紅葉
 比叡山のふもと、大原は京都の隠れ里。普段は静かな山里だが、紅葉の名所とあって紅葉の
季節には行楽客でにぎわう。
 三千院は参道からモミジのトンネルである。境内に入ると杉並木の間に杉苔が一面に広がる。
寒暖の激しい大原にあり、
境内の青苔(せいたい)と紅葉のコントラストがある。
 華麗な色彩の庭に囲まれた往生極楽院は、杮葺き(こけらぶき)の屋根に板戸の住宅風の堂。
地味で簡素な造りとなっている。
 往生極楽院は三千院に合併される前は独立寺院だった。勢至菩薩の像内に平安時代末の
1148年を示す造像銘があり、三尊像の造像と極楽院創設はこのころとみられる。
 三千院のすぐ東にある来迎院(らいごう)は良忍(りょうにん)建立した寺で、お墓もある。

デューク・エイセスが歌った三千院⇒
 
 三千院 阿弥陀仏三尊像(国宝)

臨終の際、極楽浄土からのお迎えの様子を表した来迎像だ。
穏やかな表情の阿
|弥陀如来坐像を中央に、かって右の観音、
左の勢至
菩薩坐像は「さあご一緒に」とでもいうように腰を少し浮かせている。
平安後期の造立とされる。往生極楽院の小さな堂内で仰ぎ見ると、
包み込ま
れるように感じられ、極楽往生を願った人々の念仏が

聞こえてくるようだ。ほかに通常非公開の襖絵などが公開される。

=京都市左京区大原来迎院町
2017-4-25 朝日新聞 京都非公開文化財特別公開

(久保智祥)