三室戸寺地図

 
 本堂 重層入母屋造
概要と特徴
 茶どころ宇治は、平安時代には貴族の別荘地行楽の地であり、
光仁花山白河の三帝の離宮にもなった。 
西国観音霊場10番札所
本山修験宗の別格本山
 宝亀元年光仁天皇の勅願により、三室戸寺の奥、岩渕より出現された千手観音菩薩
ご本尊として創建された。 本尊は災難よけ、病気よけで信仰を集めた。 
織田信長に焼き打ちされたこともあるが、庶民の観音信仰は根強く、復興を遂げた。
象鼻杯 蓮の葉に日本酒を注ぎ茎から飲む。様子が象の鼻に似ているところから象鼻杯と呼ばれる。
       健康や長寿に効果があると言われる。(7月9日)
本堂前には大洒錦・大賀ハス・陽山紅・ミセススローカムなど約150種・250鉢の蓮がある。
鐘楼と三重塔
謡曲「浮舟」と浮舟古跡碑

 謡曲「浮舟」は、夫薫中将と兵部卿宮(匂

の宮)との恋の間に揺れ迷う女性浮舟を

描いた源氏物(宇治十帖記)である。

 旅僧が初瀬から上洛の途次、宇治で一人の

里女に会い、浮舟の物語を聞く。里女は「自

分は小野の里に住む者です」と言い、旅

僧の訪問を期待して消え失せる。

 旅僧が比叡山の麓の小野で読経して弔って

いると浮舟の霊が現れて、宇治川に身を投げ

ようとしたが物の怪に捕えられ、苦しんで正

気を失ったところを横川僧都に助けられた次

第を物語る。旅僧の回向で心の動揺も消え、

都卒天に生まれ得ると喜び、礼を述べて消え

て行くという雅びた幽玄味を持つ曲である。

 「浮舟と古跡碑」は、浮舟の宿命を懊悩(お
うのう)が伝わる供養塔として追慕の念が絶
えない。

  謡曲史跡保存会

 
約30種・約1万株のアジサイが植えら れるあじさい園が6 月1日〜7月12日に

公開されます。西洋アジサイやガクアジサイのほか、「幻のアジサイ」と呼ば

れるシチダンカなども,6月13日〜28日の土日にはライトアップが行われ、
夜の幻想的な風景も楽しめます。