真如堂(真正極楽寺)地図

宗派 天台宗
開基 戒算上人
 鈴声山(れいしょう)といい、藤原時代の永観2年(982)に戒算上人が開いたもので、正暦5年(994)一條天皇が本堂を建て、
勅願時とした。本堂は寛永年間(17世紀中ごろ)に再建されたもので真如堂といい、俗にこの寺の呼び名に用いられている。
寺域も広く、4200uのなかに薬師堂・三重塔・地域堂など、沢山の建物がある。
毎年11月6日の夜から16日の朝まで「十夜ノ法会」が行われる。
本尊は阿弥陀如来立像。うなずき阿弥陀ともいわれている。
昔は女性が極楽往生することが難しいといわれていた。阿弥陀像が完成して修行僧の力になってほしと願ったところ首を横にふられた。
そこで女性のために力になってほしいと願うとうなずかれた。女性を救ううなずき阿弥陀といわれる。
ここの阿弥陀如来は白毫がない。
戒算上人(かいさんしょうにん)と真如堂⇒⇒⇒
後西天皇

 約一万坪の境内には、元三大師 石薬

師・鎌倉地蔵・懸井観音,長谷観音・善光

寺如来などの霊仏をまつる諸堂と塔頭八

ヶ院が並ぶ。墓所には、藤原一門、三井家、

春日局の父齋藤利三、画家海北友松、俳

人向井去来、日光東照宮造営の大棟梁甲

良豊後守などが眠る。

 普段は静寂に包まれた境内で、訪れた人

は思い思いの時間を過ごすことができる。

 近年は紅葉の名所として訪れる人も多

いが、平安時代以来の引声念仏を伝え、

また十日十夜別時念仏会 (お十夜) 発祥

の地でもある真如堂は、一千年余の阿弥

陀信仰息づく真正極楽の霊地である。

 
 三重塔
 黒々とした三重塔を右手に見ながら、ゆるやかなのぼり坂になっている石畳の参道をあがると、
青空をバックにした本堂がゆったりとその全容を見せてくる。私はこの風景が大好きだ。
 つながりがあるわけではないが、この本堂にはどことなく、奈良の唐招提寺の屋根の形を正面
から見たときと共通しているような印象がある。直線と曲線とが端正に調和して、全体がすっきり
しているからかもしれない。

 山号の鈴声山は、天照大神をはじめとする多くの神々を祀ったとき、神々が鳴らす鈴の音が山
に響き渡ったという伝説にちなんでいる。

 百寺巡礼  五木寛之 より
 
 涅槃図公開は三月中






妙伝寺地図

本尊
 半跏思惟像(高さ50cm)が7世紀ごろに朝鮮半島で作られた金剛仏である可能性が高い。
装飾も精巧。仏像の額に水平に刻まれた毛筋や装飾品の竜のデザインなどが、6〜7世紀ごろに
朝鮮半島で作られた仏像の特徴とよく似ている。
 妙伝寺の寺伝によれば、江戸初期の1616年創建。そのため、この仏像もこの頃の制作と
考えられていた。今後実物は博物館に寄託し、レプリカを寺に安置する。
  
    
 寺は天皇の大礼や大喪の時など輿を担いだ八瀬童子の菩提寺として知られる。
半跏思惟像
 仏像彫刻の形式の一つ。通常は左脚を垂れ、右脚を曲げて左の膝頭(ひざがしら)にのせて
腰掛、右手を頬のあたりに上げて思案にふける姿を表す。中宮寺にある飛鳥時代の仏像が有名。 
半迦思惟像比較  広隆寺  中宮寺 
 2017−1−14 朝日新聞より