毘沙門堂地図

 
     
  江户時代に再興した門跡寺院です。敷地 西側に建つ寝殿は後西天皇の旧殿を賜った

ものと伝えられています。 狩野益信による襖絵、狩野主信による天井に描かれた龍の

絵は、見る位置によって見え方が変わると言われます。樹齡150年を越える枝垂桜

や紅葉、庭園「晚翠園」など、四季それぞれに美しい名刹です。

      
弁財天  一切経蔵 
  法山と号する天台宗の門跡寺院で,春の枝垂桜と秋の紅葉が美しい山科の名刹として知ら

れている。

 寺伝によれば、大宝三年(七〇三)に上京区相国寺の北に創建された出雲寺が起こりと伝

えられ、延暦年間(七八,二~八〇五)に最澄(伝教大師)が自ら作った毘沙門天を安置したこと

から、毘沙門堂と呼ばれるようになったという。平安末期以降、度重なる戦乱で荒廃したが、

天台宗の僧·天海とその遺志を継いだ弟子の公海により、江戸時代の寛文五年(一六六五)に

現在地に再建された。その後、後西天皇の皇子.公弁法親王が入寺し、以来,皇族や摂関家の子

弟が門主を務める「門跡寺院」となった。

 正面の本堂に本尊の毘沙門天が祀られている。

左奥の宸殿は後西天皇の旧殿を賜ったもので、狩野益信の筆による、見る角度によって目や顔

の向さが変わる「天井の龍」や、逆遠近法で描かれた「九老之図」などの襖絵が有名である。

その奥には晩翠園と名付けられた池泉回遊式庭がある。  

   
勅使門