法起寺地図

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三重塔(国宝)、講堂、聖天堂
 法隆寺金堂や五重塔と同じ建築様式をもち、

慶雲3(706)年に創建の三重塔(国宝)が当時のままの優雅
な姿をとどめ、現存の三重塔としては最古のもの。
 塔は近世に改修された亀甲石積の基壇上に立つ、
基壇は元来は凝灰岩製らしく、二重基壇の可能性もある。
 建物の構造手法も基本的には法隆寺塔と全く同じで、
組物に特徴ある雲斗雲肘木を用い、
直材の尾垂木をかけ、軒は角垂木の一軒とする。

   
  この地はかって 聖徳太子ゆかりの岡本宮があったところ。

 太子が法華経を講説した岡本宮を寺に改めたものと伝えられており、

またの名を岡本尼寺とも池後寺(いけじり)ともいう。
 その建立については推古天皇15年(607)とする古記もある。
伽藍配置は、塔の西に金堂跡、中央北方に講堂跡が残っていて、
法隆寺の塔と金堂を逆にしたものとなる。

 現存する日本最古の三重塔があり法隆寺とともに世界文化遺産の指定

を受けており、 三重塔だけが長い間の風雪にたえて現在
までその姿をのこしている。

  元禄7(1694)年に講堂が再建され、さらに聖天堂が建立されて現在の形が

整った。創建当時の伽藍配置は法隆寺の逆で東に塔、西に金堂を配したもので

法起寺式伽藍と呼ばれている。

 菩薩立像(重文・寺伝では虚空蔵菩薩ともいわれるが、判然としない)
 十一面観音菩薩立像(重文)
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 本尊は十一面観音菩薩像(重文)。
 金銅菩薩像(重文、伝虚空蔵菩薩)は、大火にあったか全身に火を被った跡が残る。