国宝の仏塔一覧

三重塔(13)

寺社名  よみかた  府県名  地図  時代  高さ(m)  特徴
安楽寺  あんらくじ  長野  安楽寺  鎌倉後期(?) 18.8 八角三重塔、裳階付、禅宗様 
大法寺 だいほうじ  長野 大法寺  南北朝(1333)  18.6 東日本最優作の塔、別名「見返りの塔」 
明通寺 みょうつうじ  福井 明通寺  鎌倉中期(1270)  22.1 西明寺と共に最優作の塔、、純和様 
西明寺 さいみょうじ  滋賀 西明寺  鎌倉後期(?)  20.0 軒の反りが美しい、初層の白壁がいっそうの安定感 
常楽寺 じょうらくじ  滋賀 常楽寺  室町前期(1400)  23.3 本堂背後の丘に建つ美塔、和様 
浄瑠璃寺 じょうるりでら 京都 浄瑠璃寺  平安前期(1178)  16.1 平安時代建立の希少な三重塔、和様 
興福寺 こうふくじ 奈良 興福寺  鎌倉前期(?)  19.0  初層が大きく安定感、平安時代の優雅さを残す、和様 
薬師寺(東塔) やくしじ 奈良 薬師寺  天平2年(730)  34.1 古代建築の最高峰、各階に裳階、フェノロサ絶賛 
法起寺 ほっきじ 奈良 法起寺 白鳳時代(706)  24.3 飛鳥様式、日本最古の三重塔、法隆寺五重塔参考 
当麻寺(東塔) たいまでら 奈良 当麻寺  奈良時代(?)  22.2  雄大な東塔、九輪が8個、水煙は魚骨状 
当麻寺(西塔) たいまでら 奈良  当麻寺  平安前期(?)  21.2  雅な西塔、九輪が8個、後世の和様の三重塔の基本 
一乗寺 いちじょうじ 兵庫 一乗寺  平安後期(1171)  21.7 兵庫県で最も古い三重塔、中備に蟇股、和様 
向上寺 こうじょうじ  広島 向上寺  室町前期(1432)  19.5 瀬戸内海を見下ろす山腹に建つ鮮やかな禅宗様の塔 

五重塔(11)

寺社  よみかた  府県名  地図  時代  高さ(m)  特徴 
羽黒山 はぐろさん  山形 羽黒山  南北朝(1372)  29.2 出羽神社末社、東北地方最古の塔、純和様の白木造 
教王護国寺 きょうおうごこくじ  京都 教王護国寺  江戸前期(1644)  54.8  東寺 、木造の塔で最大、和様復古調、京都のシンボル
醍醐寺 だいごじ  京都 醍醐寺  平安中期(952)  37.8  京都府下最古の塔、優美さ安定感を備えた最高級の名塔 
海住山寺 かいじゅうせんじ  京都  海住山寺  鎌倉前期(1214)  17.7  吹き出しの裳階付、唯一残る鎌倉時代の五重塔
興福寺 こういふくじ  奈良 興福寺  室町前期(1426)  50.8  日本第二の高さ、和様復古調  
元興寺(小塔)  がんこうじ 奈良 元興寺 奈良天平(?)   5.5  国分寺五重塔のひな型 
海龍王寺(小塔) かいりゅうおうじ  奈良  海龍王寺  奈良天平(?)   4.0  天平時代の建築技法を現在に伝える
法隆寺 ほうりゅうじ  奈良 法隆寺  白鳳時代(?)  32.6  現存する世界最古の木造建築物、逓減率が著しい 
室生寺 むろうじ  奈良 室生寺  平安前期(9世紀前半)  16.1  優美さに満ち溢れた日本最小の五重塔 
明王院 みょうおういん  広島 明王寺  南北朝(1348)  29.1  秀麗な姿で中世を代表する塔、和様
瑠璃光寺  るりこうじ  山口  瑠璃光寺  室町前期(1442)  31.2  軒の出が深く、反りも美しい、日本三名塔の一つ  

多宝塔(6)

寺社名  よみかた  府県名  地図  時代  高さ(m)  特徴
石山寺 いしやまでら  滋賀  石山寺  鎌倉前期(1194)  17.2  最美の多宝塔と讃えられる、上重に対し下重が広く安定感あり 
金剛三昧院  こんごうざんまい  和歌山 金剛三昧院 鎌倉中期(1223)  15.6  石山寺と並ぶ最美の塔、上重の軒の深さが絶妙 
長保寺  ちょうほうじ  和歌山  長保寺  鎌倉後期(1311?)  13.4  細い上重と軒が高い下重が安定感を増している
根来寺 ねごろじ  和歌山 根来寺  室町時代(1547)  37.0  唯一現存する中世の大塔、亀腹に目を奪われる 
慈眼院 じげんいん 大阪 慈眼院  鎌倉中期(1271)  10.6  細い塔身と高い下重が塔を高く感じさせる
浄土寺  じょうどじ 広島 浄土寺  鎌倉後期(1329)  20.5  鎌倉時代の多宝塔として最大の高さ 

塔 時代別にみた仏塔
飛鳥〜奈良時代前期  仏塔が伽藍の中心 
奈良時代後期 仏舎利塔は形式化され塔は仏像の安置場所となる 
平安〜鎌倉時代 さらに脇役色が強まる
伽藍配置の中で金堂の斜め前方へ追いやられる 
南北朝〜室町時代  塔は金堂からますます離れた金堂の後方の高台などに建てられ寺院を象徴する存在となる 
江戸時代 傾向に拍車がかかり塔本来の宗教的意味は薄れ、東照宮や新勝寺の塔のように極彩色で美しく飾って寺院
の威光を誇示し「見せる塔」へと変化 

多宝塔
 多宝如来を安置する塔。
 多宝如来・釈迦如来が座る二仏並座のスタイルが一般的。
 ともに印相は禅定印または合掌印であり光背部分に宝塔マークがある方が多宝如来。

塔の最重要部 相輪

宝珠  財宝を得る宝の玉
如意宝珠、摩尼宝珠・・・あらゆる願を叶える不思議な珠 
竜車 (竜舎) 竜が常に釈迦の上空にいて洪水、風雨から守る。
塔の露盤の上の飾りで宝珠の下にある球形部分。 
水煙  火と称するのを忌み、同時に火を調伏する。
水煙は火炎形が一般的だが薬師寺東塔の水煙は、空飛ぶ天女(飛天)と雲が象られた優美なもの。
また水煙の代わりに宝瓶と宝蓋を組み合わせた室生寺の例もある。 
九輪  ストゥーパの傘蓋にあたる。
神社によっては八輪、七輪のところがある。 
伏鉢  インドの仏塔、ストゥーパは舎利を納めることもある。
土饅頭形で露盤の上にある鉢を伏せた部分をいう。 
露盤  塔などの方形造りの屋頂にある四角い台。
建立年月が銘記されている場合がある。