善峯寺地図
善峰寺は、西方浄土の思想から、西山に長元2年(1029)、 恵心僧都(えしんそうず)の弟子源算上人(げんさん)により開山された。 約3万坪の境内は京都が眼下に見える回遊式庭園となっており、 境内には天然記念物の「遊龍松」があり、別名「松の寺」とも呼ばれている。 西国33ヶ所巡りの第20番札所。 拝観の手引き⇒⇒⇒ |
山門 | 山門(東門) | |
元禄5年(1692)桂昌院により再建。 楼上の本尊・文殊菩薩と両脇・金剛力士は運慶の作で、 源頼朝公が寄進されたと伝わる。 |
本堂(観音堂) | 釈迦堂 |
本堂(観音堂) 天台宗 本尊 十一面千手観世音菩薩(仁弘法師の作)脇立 十一面千手観世音菩薩(源算上人の作)洛西33ヶ所第1番の本尊。 元禄5年(1692)再建。 |
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釈迦堂 本尊・石仏釈迦如来は源算上人の作。 明治初年まで釈迦岳(630m)に安置されていたが、 明治13年当寺に遷された。 明治18年(1885)建立。 |
阿弥陀堂 | 多宝塔(重文) |
阿弥陀堂 本尊 宝冠阿弥陀如来。 常行三昧道場にて常行堂ともいう。 堂内には、徳川家代々と当山檀信徒の位牌を安置する。 寛文13年(1673)建立。 |
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多宝塔(重文) 元和7年(1621)賢弘法師により再建。 |
鎌倉時代には、「愚管抄」を著した慈円大僧正や、浄土宗西山派の祖・証空上人は当寺の住職を勤めた。 また、京都青蓮院門跡の宮様が代々当寺の住職を勤めたため、西山宮門跡と称された。 室町時代には、後花園天皇が伽藍を改築され、僧坊52に及んだが、応仁の乱の兵火は免れず、焦土と化した。 その後、江戸時代に、徳川5代将軍綱吉の生母・桂昌院が当山を復旧され、200石及び山林425、000坪を寺領として、明治に至った。 多宝塔(重文)、大元帥明王(重文) |
薬師堂 | 歌碑 |
薬師堂 たらちをの願をこめし寺なれば我もわすれじなむやくなむやくし佛 この歌は五代将軍の母桂昌院の献歌である。 桂昌院の両親は、常に当山のご本尊は勿論のこと、この薬師に特に祈念され 子寶を授かった。 後出世され、三代将軍の寵愛を得られ五代将軍綱吉公をお産みになった。 その後元禄14年に再建され出世薬師となっている。 桂昌院(お玉の方)のように「玉の輿」に乗るのを願う参詣者が多い。 |
経堂 | 開山堂 | 護摩堂 |
経堂 宝永2年(1705)建立。桂昌院が鉄眼に一切経を納める。 |
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開山堂 元禄5年(1692)建立。源算上人117歳の姿を祠る。 |
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護摩堂 元禄5年(1692)建立。不動明王五大尊を祠る。 左から、大威徳明王、軍荼利明王、不動明王、降三世明王、金剛夜叉明王 |
桂昌院殿法雲性恩大夫人廟 |
けいしょう殿 |
十三仏堂 |
桂昌院廟 桂昌院の遺髪を納める。宝永2年(1705)6月22日79歳薨。 |
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けいしょう殿 見晴らしが良い景勝の地で桂昌院を祠る。 |
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十三仏堂 元禄5年(1692)建立。当山守護の緒尊を祠る。 |
遊龍の松(天然記念物) 遊龍の松 | 源算上人 座禅石 |
樹齢600年の五葉の松。 安政4年(1857)、花山前右大臣家厚公がその名を遊龍と付けられた。 元は全長54mあったが、平成6年松くい虫のため15m余り切り、現在に至る。 |
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現存の諸堂は徳川五代将軍綱吉の生母・桂昌院の再興という。多宝塔前の天然記念物 游龍松も桂昌院が植えたという五葉の松。 |
蓮華寿院庭 | ||
京都青蓮院門跡より移った 宮様の住坊旧跡の庭。 |
歴朝の崇敬厚く、白河天皇が諸堂を建立した。また、観性(かんしょう)、慈円(じえん)、証空(しょうくう)らの高僧が 相次ぎ、その後、青蓮院(しょうれんいん)の宮(覚快、道覚、尊道、慈道、尊円、尊証、尊真、尊宝)住したので「西山宮」と呼ばれた。 後花園天皇が伽藍を改築し、往時には僧坊が50余に及んだが、応仁の乱で焼亡した。 元禄年間(1688〜1704)徳川綱吉の母桂昌院の寄進により復興され、現在に至る。 広大な境内地には重要文化財の多宝塔をはじめ、多くの堂塔が建ちならび、池泉や四季の花々で彩られる廻遊式庭園はすぐれた眺望を有する。 特に、多宝塔の前にある五葉の松は天然記念物で波に泳ぐ龍のように見えるので「遊龍の松」と呼ばれる。 |
源算上人は 、「往生要集」を著した恵心僧都(源信)の高弟で、因幡国に生まれ比叡山横川で顕密(けんみつ)の蘊奥(うんのう)を究め、 47歳の時、当山入られて小堂を結び、十一面千手観世音菩薩像を刻み本尊とし、仏法を興隆された。 長元7年9月には、後一条天皇より鎮護国家の勅願所と定められ、善峯寺の寺号を賜わった。 以来、歴朝の尊敬篤く、長久3年(1042)、後朱雀天皇の時に、洛東鷲尾寺の仁弘法師作・十一面千手観世音菩薩像を当山に遷して本尊とし、 先の観音像を脇立された。そして、白河天皇によって諸堂が建立された。 |
釈迦堂の合掌姿(おがむすがた)のお釈迦さま 祀られているお釈迦さまは源算上人の刻まれた仏さまで始め此処より2km離れた釈迦ヶ岳(630m)に安置してあった。 昔より多くの信仰の人々がこの険しい山を登りご利益を得られていた。その後、明治13年下山され同18年にお堂が出来た。 合掌姿のお釈迦さまは日本に例のない姿。 |
お香水 仏様にお供えするお水で、このお香水をいただけば長寿のご利益がある。 つりがね堂 貞亨2年(1685)建立の「厄除けの鐘」。桂昌院が綱吉の厄除けのため寄進された。 幸福地蔵 桂昌院が幸せを願い拝まれた、300年前のお地蔵。 青蓮の滝 石仏不動明王を祠る。滝の竿石は、青蓮院門跡より拝受したもの。 |
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