鳥辺野地図
「鳥部野」「鳥戸野」とも表記される山城国の歌枕。鴨川より東方の東山に至る間、清水寺以南・泉涌寺以北の地域をいう。鳥辺野の東側野の一峰を「鳥辺山(別名阿弥陀ヶ峯)という。 | |||||||||
源氏(17歳)は、六条御息所(みやすどころ)の物の怪(け)に取りころされた愛人夕顔を野辺野に葬った。 夕顔の突然の死にあった光源氏が、荼毘にふされる前に一目彼女のなきがらに会いに行く。 鳥辺野の方を見渡すと、日ごろは火葬の煙が思いやられ陰気になるのだが、源氏も今日ばかりはそんな気にもならない。心は千々に乱れて、正気もない心地でやっと目当ての場所にたどり着く。 |
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ここが葬送の地となったのは、平安のはじめから。そのころ貴人の間では火葬がおこなわれていたが、余裕のない庶民の間では風葬が一般的だった。五条の六波羅密寺を野辺送りの戸口として、人々は山のすそ野に死者をさらしたのである。 | |||||||||
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原皮師(もとかわし)と呼ばれる職人によって採集される。 |
本山寺境内の檜、檜皮葺きのために皮をはがれた後。 | 石上神宮境内の皮をはがれた後の檜 。 |
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