あげ戸
猿落し(さるおとし)
ぶつま
なんど
帳台構(ちょうだいかまえ)
むしこ窓
煙出屋根(けむりだしやね)
駒つなぎ
箱階段
出格子
紋
煙返し(けむりがえし)12
厨子二階(つしにかい)13
突止溝(つきとめみぞ)14
寺内町(じないちょう)
あげ戸
現在のシャッターで、十七世紀中頃から使用されていた。 |
戸についた木の小片で溝にほった穴に差して戸締りをするしかけ。 戸締り用の鍵を「猿」と呼んでいるが、猿は物を取れば決して放さないと言われたので、この名称がつかわれた。 |
ぶつま
仏壇を安置するための部屋。 十九世紀頃から「ざしき」としてつかわれるようになり、 仏壇はその他の部屋にもおくようになった。 |
現在は、もの入れの部屋のことを呼んでいるが、十七世紀頃は夫婦の寝室として使われていた。 当時は三方を壁で囲み、金庫のようになって貴重品を収納していた。 時代が新しくなっていくに従って、開放的な部屋に変わって行く。 |
帳台構え
「おうえ(なかのま)」・「なんど」の境にあり、床より一段高くした敷居を言う。 跨いで部屋に入る「なんど」の正面構えになるが、時代が新しくなるとなくなる。 敷居が高い家と言われるのは、これをさしている。 |
今井町の虫籠窓(むしこまど)
名前の由来は、形が虫籠(むしかご)に似ていることから、または、夏の蒸し暑い空気を抜く通気窓の役割があることから「蒸し」にかけている、ともいわれている。 窓は、中から外が見えても、外から中は見えない。一般の窓と異なり、外敵からの侵入は防げる。その逆に火災など際、ここから避難することは出来ない。 |
屋内で煮炊きした際の煙を外に出すためのもの。 |
駒つなぎ
大名貸しや蔵元などの家にある、馬または牛をつなぐ環。 |
側面に戸棚や引き出しを設けた階段。 |
出窓とも呼ばれるのぞき窓で、夜には行灯を入れて街灯の役目を果たしていた。 |
突止溝(つきとめみぞ)
敷居や鴨居の溝を全部通さずに、戸の長さだけ順次のばして行く形式。 |
中世の終わり頃、浄土真宗本願寺派などの寺院の境内地にきずかれた集落で、寺院に四周に堀をめぐらせ、土居をきずいているのが特徴である。当時は、裁判や諸公事などで独自に町を運営していた。税制面などの経済的特権が認められて、多くの庶民が移り住んだ。 |
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