葛城山(かつらぎさん)地図
山頂(959m)、奈良、大阪府県境に位置する。 | 山頂より西の方向。 千早赤坂・河内長野の延長線に大阪湾、関空がある。 |
山頂より南の方角、金剛山を望む。 | 山頂より東の方角に、大和三山の畝傍山(右)・ 耳成山(左)を望む。 |
古来より金剛葛城山系全域が「かつらぎの峰」とよばれた。地元では「大和」を付けず葛城山という。 葛城山(標高959m)は、水越峠をはさんで金剛山に連なる山。 現在、葛城山は、独立峰であるが、金剛山の頂上は、南葛城に属していたこと、 さらに北にある「二上山」まで含めて、 「葛城の二上山」という表記があることから、葛城山は、金剛山も含めた山塊であるという説が一般的である。 |
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東麓には、古代豪族の葛城氏の本拠地があった。 葛城山の東麓には、一言主神を祭神とする一言主神社がる。 古事記に吾は悪事も一言、善事も一言、言離の神、葛城の一言に大神なり。 と記され、地元では、「一言」さんと呼んでいる。 |
葛城ロープウェイ | 櫛羅の滝 | 左頂上へ、右二の滝へ | ||||||||||||
葛城ロープウェイを利用すれば、わけなく山頂に行けるが、春秋の休日は混み待ち時間が長い。 ロープウェイは、葛城山の登山口から頂上までを結ぶ。全長約1500m、高低差は約560m。山頂は市街地に比べ気温は約10度低い。 |
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櫛羅の滝は登山口から10分程のところにある。 「弘法大師がこの地を訪れ、天竺のクジラの滝によく似ているので供尸羅(クジラ)と名づけた。 この供尸という字は供に屍と書くのでよくないといって領主の永井信濃守が供尸の二字を櫛と改めたという。 この滝は尼ケ滝または不動の滝とも呼ばれ、この滝に浴するものは不動明王の功徳によって脳病によく効くといわれれている。 この滝は昭和五十七年の災害により滝つぼなどほとんどが崩壊しましたが、その後平成元年に修復されたものです。 御所市観光協会」 |
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春柳 葛城山に 立つ雲の 立ちても居ても 妹をしぞ思ふ 巻11−2453 この歌は葛城山に立つ雲のように、立っていても坐っていても、あの娘のことばかりが思われてならない。 という意味である。雲に寄せて思いを述べた相聞歌で、作者不詳である。「春柳」とは、春の柳を鬘(かずら)にすることから、 同音の葛城山にかかる枕詞である。 |
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山にはひとめ目百万本といわれる野生のヤマツツジやミヤコツツジが、5月20日前後には山肌を真っ赤に染める。 | ||||||||||||||
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