天の安河原地図

 川に面して、仰慕窟(ぎょうぼがいわや)と呼ばれ、天の岩屋戸にも擬されている。間口約40m、奥行30m余りの洞窟である。
 天照大神が岩戸隠れをして、天地が真黒になった時、八百万の神々がここに集い、神議(かみはかり)をしたという伝説が残っている。
天岩屋戸神社の境内地にある天の安河原伝承地。
天石屋戸前に集える神⇒⇒⇒ 
天岩戸神社西本宮の東約500m、岩戸川のほとりに突き出た大きな岩盤をいう。
 天の岩戸のお隠れになった天照大神を連れ出すために
八百万の神が相談した場所。
 思金神(おもいかね)は、常世國(とこよのくに)の長鳴鳥(ながなきどり)を集めて鳴かせ、天の安河の川上にある堅い石を取り、
鉱山の鉄を取って、鍛冶師の天津麻羅(あまつまら)を探し出し、伊斯許理度売命(いしこりどめ)を呼び、二人に鏡をつくらせた。
 次に、玉祖命(たまのや)に命じて大きな勾玉を連ねた玉飾りをつくらせた。
 次に、天児屋命(あめのこやね)と布刀玉命(ふとだま)を呼んで、天の香具山の雄鹿の肩の骨を抜き、天の香具山の朱桜(ははかり)を取り、
占いをさせてから、天の香具山のよく繁った榊を根ごと掘り出し、上のほうの枝には玉飾りを取りつけ、中ほどの枝には鏡を飾り、
下のほうの枝には白い幣と青い幣を垂らした。
 この種々(くさぐさ)の物を、布刀玉命が尊い供え物として取り持ち、天児屋命が尊い祝詞(のりと)を唱えた。
 次に天手力男(あめのたぢからお)が天の石屋戸の脇に隠れて立ち、
天宇受売命(あめのうずめ)は天の香具山の日陰蔓(ひかげつる)をたすきにかけて、真柝葛(まさきくず)を髪飾りにして、
天の香具山の笹の葉をたばねて持ち、天の岩屋戸の前に桶を伏せて踏み轟かし、神がかりをして胸乳をさらけ出し、
服のひもを陰部まで押し下げた。
 すると高天原がどよめき、八百万の神々がともに笑った。
 天照大御神はこの騒ぎを奇妙に思い、天の岩屋戸を細めに開けて、中から、どうして天宇受売命が踊り、八百万の神々が笑っているのか。
と尋ねた。
 すると、天宇受売命が、あなたさまにも勝る貴い神がおいでになるので、喜び笑って踊っているのです。
と答えた。
 こう言っているあいだに、天児屋命と布刀玉命が鏡を差し出して天照大御神に見せると、天照大御神はいよいよ奇妙に思って、
ゆっくりと戸から出てそれをのぞきこんだ。そのとき、隠れ立っていた天手力男神が大御神の手を取って引きずり出し、
布刀玉命が縄をその後ろに引わたして、これより中に戻ってはなりません。と言った。
 天照大御神がそとにでてくると、高天原の葦原中國も日に照らされて明るくなった。