第46代 孝謙天皇(こうけん)
第48代 称徳天皇(しょうとく)
地図
父…聖武天皇(皇女) |
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行幸について 称徳天皇が和歌浦行幸をする際に、紀路を通り行 幸されたと考えられている。 同時代の政治の動きを記録した『続日本記』によると この時代の天皇は約120回の行幸を行っている。その 大半は平城京内や各離宮など畿内での範囲である。畿外 への行幸は、わずか16例であり、内乱などによる避難 のための行幸は10例が認められる。純然たる行幸は 6例で、その内紀州には3回来ている。天宝元年(70 1)文武天皇の紀伊国牟呂温泉行幸、神亀元年(724) 聖武天皇の和歌浦行幸と、この称徳天皇の和歌浦行幸で ある。行幸回数の少ないのは天皇不在による政治の停滞 や軍事的緊張を恐れたためではないかと考えられている。 そんな中で、和歌浦には3回も来ているということは、 平城京から近かったという地理的要因が関係している。 『続日本記』に出てくる行幸工程 10月13日 平城京を出発し、高市郡小治田宮到着 10月15日 山陵を過ぎ、宇智郡到着 10月16日 紀伊国伊都郡到着 10月17日 那賀郡鎌垣行宮到着、夜通し雨 10月18日 和歌浦玉津 嶋到着、晴れ 10月19日 〜望海楼から海を眺め雅楽・雑伎を楽しむ 10月25日 海部郡岸村行宮到着 10月26日 和泉国へ向帰途につく |